昔は 正月の7日に、7種類の野草を 刻んではお粥に入れて食べていました。「万病をはらい、邪気を除く」と言われていたのです。今は その時期になると、そろえたものが店頭に 並びますが、もともとは 野に出て 若菜を摘んだものです。
現代栄養学からみても、健康のための有益な食文化のひとつといわれています。せり、なずな、ごぎょう(母子草)、はこべら(はこべ)ほとけのざ(コオニタビラコ)、すずな(かぶ)すずしろ(大根)※今では、小松菜、せり、京菜、かぶなどを用いるようです。これらの野菜を さっとゆでて 水にさらし、水けをしぼって 細かく刻みます。そして、水10に対して米2の20%がゆ(全がゆ)を炊き火を止める直前に餅を入れてやわらかくし、最後に 塩味をととのえ、きざんだ青菜を 加えます。
加工食品に親しみがちな今日この頃ですが、たまには 野趣あふれる行事食で 祖先の築いた食文化を 味わうのも格別です。古くは、正月の15日に炊く小豆粥も、米、粟、稗、小豆等 数種を混ぜるところから、七草粥と呼んでいました。
■当店では、7種類の野草をセットにしてご用意致しておりますのでご利用下さい。